ゴー宣DOJO

BLOGブログ
小林よしのり
2024.12.28 13:51日々の出来事

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』の感想です。

毎朝4時半に目が覚めるので、昼間は睡魔との戦いになる。
幸い『おぼっちゃまくん』のアニメは色が鮮やかで、絵が
可愛いから、赤ちゃんを見ているみたいに目が覚める。
インド版アニメ『おぼっちゃまくん』のムービーが送られ
てきた。感想を書いておきます。

『貧ぼっちゃまの服の謎』のお話
冒頭、貧ぼっちゃまが、真っ白なスーツでオシャレ
して登場するのが驚く。(でもいつものように後ろ
半分ない)
しかも「落ちぶれてスマン」の歌を歌い、それが炭坑節
みたいな音頭と振りなもんだから、実に愉快で笑える!
日本でも描いたことがない貧ぼっちゃまの地下にある
「クローゼット」が意外で面白い。
茶魔が貧ぼっちゃまの服の「後ろ側」を着て登場する
シーンも面白くてめちゃいい!
貧ぼっちゃまに追いかけられている最中に、鎖に股間の
亀が引っかかってしまうシーンは、思わず吹き出した。
「ごめんたい」と言いながら貧ぼっちゃまに謝る場面で、
茶魔が乗る籠の上に「~見せしめの刑」と日本語で
時代劇のように書いてあるのも可笑しい。
しかし、こんな変なストーリーって、『おぼっちゃまくん』
以外には絶対ないな。

『便器自動車』のお話
宝石をギラギラにつけた洋服を着た袋小路の登場シーン
が面白い。
袋小路が茶魔にどちらが「金持ち」か勝負を仕掛けるが、
次から次へと茶魔が常識を超えた「贅沢」を見せつけて
いくのが痛快。
お助け軍団が出てきたり、チョコレートのシャーペン
だったり、挙句の果ては「便ツ」なんだから、あり得な
さすぎて、無邪気すぎて、子供が考えたアイデアみたい
だから、面白い。

『茶魔テレビ』のお話
御坊家が学校にテレビを寄付するのだが、冒頭、
クラスメイトからお礼を言われて、有頂天になっている
茶魔の表情が面白くて可愛い!
そのテレビで放送する番組がすべて茶魔制作の
「茶魔テレビ」なのだが、司会姿の眼鏡をかけた
茶魔もやたら可愛いし、柿野くんの不良姿もインパクト
が凄いし、茶魔と貧ぼっちゃまのダンスも愉快だ。
色がとても鮮やかで、一層楽し気になっている。

『けんだま』のお話
(※アニマティクスご確認時に、先生よりご指摘いただいた
歌謡曲「君恋し」が残った状態となってしまっておりますが、
こちらは音楽や効果音を入れ込む段階で修正されること
となっております旨、ご了承いただければ幸いでござい
ます。)…とのこと。了解しました。
けん玉が上手くなりたいといって、道着を着て特訓を
始めるのが面白い。
裸に頭に鯛をつけて「タイケツぶぁい!」と言う茶魔語
も絵が面白くて笑ってしまった。
「ケンダーマーの世界的超名人」が喋る言葉がパカパカ
言っていて可笑しい。
ケン玉の話なのにロボットまで出てくるし、最後に茶魔が
けん玉を披露する際に、和楽器や舞妓さんが出てきて驚いた。
インドの子供にとっても新鮮だろう。
ここでは何かBGMが流れるのだろうか?
どんな音楽が流れるのか気になる。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ